黒服と指輪ごっつ

猫背について振り返っていたのと前後して、

自分の黒服モンダイについてもあらためて考えた。

 

【後ろへ前進】

思えば1年前まで、私は黒ばっか着ていた。靴も。

油断すると、黒を買ってしまうのだった。

  

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  2018年12月。黒くないのは壁と床と猫の片方。

 

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2019年1月。白黒猫、黒ダチョウBAG、魔法使いのおばあさんと一体化。黒ゆえに。

 

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    2019年4月。正義の味方を守ってやってるところ。

 

それは強迫観念のなせる技だった。

自分はデカい、お尻も大きい、足もデカい、

白っぽい明るい膨張色なんて身につけられるハズもない、

だから締まって見える黒だ、カッコよくきめればいい。

というリクツとなる。

  

黒でやっぱり私の意識はどこか、隠れていたのだ。派手好きの忍者か。

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  正義の味方を守り切ったところ。

 

赤系の黒から緑系の黒まで、

無限の色数がある黒って楽しめるよねーとか

面白くなっていったりしたところもあるけれど、

ま、それは後付けのリクツだ。

  

【アクセも葉隠ツール】

同じ理由でアクセもごつごつデカかった。

目立たせて楽しみつつも、やはりどこか

人の目から自分を隠すための手段でもあった。

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重いネックレスたちを力強く捧げ持ってくれているのは、壁に釘で打ち込まれたアイアン。

 

学生の頃から、化粧はほとんどしないのに

イヤリングはやたら大きいのでユーメーだった。

 

顔の近くに大きいのじゃらじゃらつけてれば、

トカゲの尻尾みたいなもんで、視線を顔から逸らせるからね〜、と

冗談のように言っていたけれど、それは

けっこう本気の言い分なのだった。

 

指輪もデカいのを並べてつけていた。

手がデカい、指が太いから、華奢なのなんて似合うわけがない、

というこれまた強迫観念のもと、

ゴツゴツのシルバーを、両手の、人指し指と薬指に、とか。

 

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    指輪たちが重すぎて、この赤い手はよくひっくり返る。

 

思えば、アクセ、特に指輪は、

私にとって「外向き」のものだった。

 

帰宅するとまずもう無意識のうちに、指輪をはずす。

服は部屋着に着替えずそのまま

他のことをやっていたりすることもあるのに比べると、

指輪はほんっとに無意識のうちに取ってしまっていたし、

休みでうちにいる日はまっっったく着けない。

 

逆に、朝やたらとバタバタ急いでしまって

指輪を着けて出るのを忘れでもした日にゃあ、

もう、一日中落ち着かないのだった。

なんか、パジャマで人前に立っているかのように、気合が入らないというか。

身の処し方がわからない、というほどに。

戦闘モード用というか。

なんか、護符みたいな感覚すらあった。

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タイのカレン族のシルバーをわざわざ溶かして作られたこのシリーズは、完全なる護符。

揺れてアバラにゴツゴツ当たると、マジ痛い。

 

つまりとにかく、一見、人目をひくものを身につけることで

結局、人の目から自分を隠していたというリクツ。

 

隠れつつ、シャレこいていた。

ひっこみたがりの、超・攻めの姿勢とでもいうかしら。  

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   攻めとるなー。2019年3月。

 

何かと、リクツをつけるんだオレは。

自分のすべての動きに、理由を必要としていた。

そしてどんどん直感から遠のいてしまう。

後ろへ前進していたような。分裂。

 

【パターン崩し】

自分というカラダを隠してくれる黒は

家の外にいる間中の拠り所みたいになっていて、

服装の中に黒が入っていないなんて、ありえなかった。

 

それに気づいた去年の夏は、そのパターンを崩すべく、

黒を封印して、

私にとっての黒の対極、ベージュ!で行こうと決め、

サンファルフェミニン化プロジェクトが進んだのだった。

 

となると、本気で黒以外の服が無いので、ゼロから始めたお買い物。

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 2019年7月。ベージュを羽織っているだけでも画期的。

 

一つや二つ買っても、洗い替えが無い、という感じで始まった、

2019年夏(汗)。ベージュ元年。

 

「はじめは黒を少し残してもいいですから」

とはお店の方のアドバイス

ベージュに拒絶反応を起こさせぬための。

 

そうやってゲットしたベージュを羽織って

行きつけの美容室に行き、いきなり「フェミニンにして。」と言ったら

間髪入れず「なんかあったんですか?!」と尋ねられてしまった。

 

んで、あたしをフェミニンにする計画にそやつも巻き込んだりした。

「柔らかく風に揺れる感じですよ、フェミニンって」と

雑誌のモデルさんの写真を見せながら

フェミニン慣れしてない私にフェミニン具合を教えてくれたりもしたなぁ。

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  2019年9月。とうとうスカートも黒から解脱。

 

この頃に久しぶりに会った友達は、

私を見た時、口を開くよりも前に

「あ、黒くない・・・」

と思ったらしい。

 

しまいにゃ、完全に

フェミニンコスプレ↓

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 おほほほほほ・・・・2019年10月。

 

慣れってこわい。

オレって、すぐ加速する。

 

【肉体で、ハートを呼吸】

ハートとか喉とかを開く効果があるという呼吸法を、

最近は続けてみたりしていたところだ。

ハートを開け、とアカシックリーディングで

よくメッセージをもらうし。

 

「ハートを開く」なんていう表現は、なんか、

ぽやっと夢見るユメ子がキラキラつぶやく世界にいるようだが、

ちゃんとリアルに大事で、

世界は私と一つなのだという深い意識まで到達しないとつまりは始まらん

という心の面の話でもありつつ、

実際、「胸(心臓を囲んでいる胸郭)を開く」ことで心の硬さが溶けてゆく

という、肉体とも直結した話でもある。

 

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 このひとは、「ハートを、開くどころか、くわえて恍惚とする」。

 

肉体と感情というのは、ほんっとにつながっているからねー。

「呼吸」もまさにその機能ど真ん中なので、

せっせと呼吸法に励んでいるわけだ。

 

【肉体と感情】

まさに派手忍者パターンに気づいてそこから脱出しようとする

流れの中にあった、まるまる1年前の8月下旬、

人生初の断食をやってたのだけれど、

7日間のうち3日目の朝から脾臓が痛くなった

 

左のあばらの下あたり。

断食終わるまで、ずっと痛み続けた。

 

脾臓は、感情を溜め込む臓器なんだとよ。

断食で体のいろんな眠っていた機能が刺激され始めて、

言いたいことを長年言わずにいた肉体から

感情が排出され始めた痛みだったらしい。 

 

肉体と感情の直結具合の話でいくと、ヨガの本で読んだのだけど、

例えば、いわゆるブリッジをして

胸郭がぐっと広がることで、感情が急に表に出て

制御できず、泣き始める人もいるらし〜。

 

言いたいことを言えず、言っても通じず

形状記憶猫背を抱えて生きていた

私の猫背ばなしにも通ずるところだ。

 

【ハートオープン秒読み】

7月、8月頃にやってもらったアカシックリーディングでは、

やたらと「ハートを開く」がキーフレーズとして登場していた。

 

「親へのわだかまりが解けて、

もともと愛されていたんだと汁おっと、知ることになる」とか。

 

「何かそのきっかけになるようなことが起きる」

と読むアカシックリーダーもいたし、

まさに呼吸法などで

「ハートを開くことを積み重ねていく日々の中で気づく段階が来る」

と読んだリーダーもいた。

 

猫背ライフにさよならすることになってきた

最近の流れと気づきというものも、

まさに文字通りムネを開くという行為そのもの。

 

そういうことが見えていた、ということでもあるのだろうなぁ。

すごく、「流れ」の中にいる感じです。

 

【そして更に、パターンは崩れゆく】

リーディングの中には、

そもそも私には、自分が虚しさを感じると

「愛されていない」と解釈してしまうパターンを持っている、

という見方もあった。

 

そうか。

「愛されていない」のも「思い癖」に過ぎないのか。

 

愛されていないことだけは私の宇宙の大前提とすら感じていたが。

大前提であること自体が、思い癖の正体だからなぁ。

 

そこに気づかせていただけるなんて、

なんとありがたいことでしょう。

 

ぎしぎしに組まれていた積み木の一つを外すように

自分の作り上げたパターンを崩し始めたら、

おお、次から次へと、過去が崩れ去ってゆく。

もう止まらないぜ。

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  きっとこうして巡らす思考も、あれも、これも、一炊の夢よの。

 

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