アニマルコミュニケーション 16(9月のおらく )

〜その後の記録〜

 

【便秘】

 (けっこうな、うんちの話をしますよ。)9月1日(木)19時からのおらくとふるむとの対話は、2時間足らずで終了(「アニマルコミュニケーション211」で)。その後しばらく通訳のみちよさんとの「ヒトとヒト対談 [1]  〜 [4] 」を続けて、すべて終わったのは21時半頃。

 

 その夜遅くから、おらくはひどい便秘の苦痛に襲われて、休まらない夜を明かすことになる。

 対話の中で、なんかお腹のあたりがヘン、そう、うんちだ、うんち、という言い方が興奮気味だったように感じられた、あの時には、たいへんな苦痛に至る直前の違和感を抱えていたのだろう。

 

 9月、10月は、何度となく、苦しむおらくを抱き抱えてひっくり返して太もものあたりで挟んで固定しては、嫌がって突っ張ったり腕を噛み続けたりする弱い力を無視しながら、浣腸を繰り返した。いくつか試したが、オリーブオイルが一番効果があった。
 
 運動不足、食べる量の減少などが原因で当然起きてしまうひどい便秘は、重病の人間にももちろん共通した症状で、その対処法としてオリーブオイルの浣腸があるとわかった。
 少しオイルが入って滑りが良くなったとたん、たまっていたウンちゃんが1個ぽろりとこぼれ出た。
 
 うんちが肛門から顔を出してあんなに嬉しいという体験ができたのは、貴重なことだ(笑)
 
 いつも浣腸でうまくいくわけではなかったので、いろいろと方法を考え続けた。
 うんちの内側からやわらかくしていけるよう、うんちに突き刺すノズルを買ってきて、水分や油分を押し入れようとしてみたけれど、うまくいかなかった。
 
 とにかく、便意がきた時が勝負だし、あんまりイヤがると便意もうせてしまうし、床の位置に目線を合わせるためこっちの上体を下げる体勢は作業しづらいし、苦じゃないと言えば嘘だな。
 
 私自身が食事中であろうが何をしていようが、何より、おらくの便意が最優先という日々が続いた。オンラインで授業をする日などは、一日を終えた頃には、アタマの中で学生とうんちと肛門が三つ巴になっていた。
 
 せっかくちょっと顔を出した便が、息むだけの呼吸がもたずにまた引っ込んでしまいそうになる時には、突き刺して取り出した。
 
 ワインか何かのおつまみのように(笑)、斜めの角度から少しずつドリル状態で突き刺して取り出すには爪楊枝がけっこう便利だということも実感している。
 先が尖っているものは、もちろん注意深く扱わないといけないけれど。
 
 最終的には、便意がきて肛門が突き出してくる時に、ティッシュでそのうんちが溜まっている直腸のあたりを指でしごくのが、いちばん素早く、しっかり出せると感じた。乳搾りならぬ、うんこ搾り。
 
 それを何回が続けているうち、滞りなく出ていく循環ができ始めたのか、自力で出せるまでになった。ピース。

 

 うんちが出た後のおらくは実にスッキリした顔で、部屋の中を探検するまでになった。爪も研いだりして、それは何より嬉しくありがたい姿だ。
 
 もう50センチ足らずの棚の上に伸び上がるだけの後脚の筋力は衰えていても、小さい段差をいくつもつけてやると、自力で上がったりもした。

 

【おらくのピコンピコン】

 そんなわけで、便秘に苦しむ9月から10月初めではあったけれど、アニマルコミュニケーションの翌日、9月2日(金)の午後に少しだけうんちが出せた後からは、嘘みたいに長いこと酸素ケースから出て、私のそばでウトウトと、うたた寝などするようになり、それはそれは驚いた。

 

 ほんっとうに、それまでは、数日ぶりにケースから出てきては、すぐ呼吸がもたなくなって引き返すという繰り返しだったというのに。
 ケース外の滞在時間はわずか10数秒という、ウルトラマンのピコンピコンより短い時間しかもたず、急いでケースに戻って倒れ込んで喘ぐ、という状況が当たり前だった。
 
 おらくがふらふらと倒れ込んで、酸素を求めて目を見開きながら口を開けるたび、私が素早く酸素の管を口元まで持っていって落ち着くのを待つ、というパターンができあがっていた。
 
 それが、今までのあのハーハーは何だったんだ?と言いたくなるほどの、穏やかな、幸せな時間が急に始まって、ほんとうに別次元に来たようだった。
 たまに、余裕をもって好きな酸素ケースの中に戻ることはあっても、すぐまた私のところに戻ってきては、膝に乗ったり、ぴったり隣で昼寝したり。
 
 ほんっとうに明らかに、9月から世界が変わった。

 

【9月のおらく】

9月2日(金)。

良い顔。

嘘みたいに新しい9月。

 

9月16日(金)。しっぽの言葉。

 

9月20日(火)の室内散歩。外にいられる時間が伸びてきただけでなく、酸素ケースからの距離が、だいぶ離れてきたよ。明るい窓近く。

9月21日(水)…なんということ!

私の朝のお布団に、おらくが戻ってきたヽ(´▽`)/  そんなに呼吸がもつようになって・・・(感涙)

 

9月23日(金)秋分の日。ふるむとのお楽しみ、ベランダを探検していたら、

 

翌24日(土)には、おらく、自らベランダへ!!!

 

どうしたんだぃ?! 9月終わりの、もりもり食欲。ガフ、ガフと。

カリカリはおらくに全部あげる、とは確かに言ったけど・・・>

やっぱり新しい9月。

 

ありがとう。ありがとう。ありがとう。