【ベランダグリーン】蔓に学ぶ ”星咲き るこう草”

今年はどうしたことか、

うちのベランダが初めて

緑に満ちている。

 

画期的だ。

私の、何かが変わったからなんだよなー。

それだけは間違いない。

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土や葉の状態チェック、水やりは、朝の日課よ。

(結局、水ぶっかけ過ぎたりしてるけど)

 

100均の種から育つ生き物たち!!

 

その中の、たった一本。

なーんも知らずに植えた人間をよそに、

がんがん蔓を伸ばす、

「星咲き るこう草」。

追われて、水やりをがんばる、この照れ感。

 

例えるならば、

養子縁組して招いた小さい子に、

ここを我が家だと思っていいんだよ、とは言え

そんな急には懐いてくれんかもしれんが・・・

と遠慮がちに眺めてる端から、

ごはんパクパクオカワリして

ちゃんと、とーちゃんかーちゃんにワガママゆって

チョーわんぱくに育って

すぐ背丈追い越されて、

さっさと自分の進路も自分で決めてった、

立派な子。みたいな。

 

え、いいんですか、という喜び。

養子縁組したことは無い者の

例えですけど。

 

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7月16日→7月31日

左の花の位置は、右の写真の真ん中あたり。2週間でニョキニョキ。

 

蔓の行き場が無いと判断すると、

どうも、その蔓は

伸びるのやめているもよう。

 

そして、違うところから

次の蔓をぐんぐん伸ばして

いわば、

さっさと再スタートを切る。

 

こちとら、

天を

目指してんだからよ。

最善の策をとるまでのことよ。

 

なんとも、

人生における力の入れ具合、

抜き具合を教えてくれる、

まさかの、るこう草。

 

これが、蔓を伸ばしてがんばってる順番です。

 

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あっという間に、固定している網戸に付けた糸を

昇りつめたので、

多少なりとも

かまりどころに余裕のある

隣の糸に巻きつかせたら、

巻きつくまでに

蔓の一部が下降したのが良くなかったのか、

1はその後すぐ、伸びなくなった。

 

その直後から

2が伸び始めたけれど、

上の1に追いついたらどうするんだろう、

という心配を

本人も感じたのか、

また伸びるのをやめてしまった。

 

この、蔓の先の絡まり具合は、

なんとも躊躇した軌跡だ。

 

その直後、またすごい勢いで

3が伸び始めた。

 

3は、1と2の枝分かれよりも

後方から出てきた。

明らかな、仕切り直し。

 

その細く強い曲線は、

もう、人間の導く糸なんてものを

頼ってられるか

と言わんばかりに、

網戸やその先の壁を見限って

逆方向の

宙に向かって

ひよひよすわすわと

浮かび始めた。

 

根と片腕は

土と窓に固定されたままに。

 

伸び過ぎた重みゆえか、

ある日の強い風に掴まされたのか、

諦めたかのように

低位置に巻きつくと、

それまで伸びる予定ではなかったはずの4が、

3より後方から脇芽を伸ばしてきた。

そして、次の急成長候補は、5だ。

 

でもこの数日、

これまでの勢いと比べて、

伸びが悪い。

 

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もはやこれまで、と天を仰いでるとこなのかねー・・・

すまぬ。

マンションの限界、

というか、植物の性質を知らぬ人間の

限界なのだよ。

 

こんなに、

生きるものの

考える戦略を

見せられることになろうとは。

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人間サマには、

空が飾られて、心地よいです。

ありがとう。

 

花まで咲かしてくれはっておーきにるこうはん。誰や。

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2021年7月4日の星咲。ああ、11年前におらく猫が来た日だ。