アニマルコミュニケーション 6

 ●「アニマルコミュニケーション 5 」のつづきからです。

・おらくからの説教。キーワードは「罪悪感」。私にモヤモヤしていたところも、スパっと斬られた。診断のまちがい(笑)も、スパッと指摘された。

 

●アニマルコミュニケーションを始めるまでのことは、

アニマルコミュニケーション 1 」に。

 

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私  :じゃあ、おらくが、

 

おらく:やめる

 

私  :やめる? もう、やめたがいいね。やめるがいいね。 わかった。

    そしたらさ、おらくさ、何がしたい? 今。なんか、(おらくは、)ケースの中に、おらくのこの好きな部屋の中に入っとーことが多いからねー、なんか、

 

おらく:これが好きだから、いま。ここがラクだし、気持ちいいから。ここにいるのが大好き、

 

私  :うん、

 

おらく:です。

 

私  :その場所も、動かさん方がいいと思うんよね。なんか、トイレから帰ってきた時に迷うから、ね。たぶん。

    (一度、日向ぼっこのために酸素ケースごと日向に移動させてはどうかと、やってみたことがあった。

     遠くなったトイレに出掛けはしたけれど、酸素ケースの元あったところに戻ってきて、「おうちが無い・・・!」と立ち尽くし、息切れでしゃがみこんでしまってたので、すぐ元の場所に戻した。)

 

おらく:うん。

 

私  :そうね。 でも、どう? 時々、この(酸素ケースの)お部屋から、抱っこして、出して、たとえば、ベランダの外、あんた好きやろー?ベランダの外見るの。あんなとこ、見たりとか、したくない?

 

おらく:今は、だいじょうぶ。なくていい。

 

私  :なくていい? うんうん。高い棚の上に登ったり(いつもやってたこと)とか、せんでも大丈夫?・・・抱っこして置いてもらったりとか、せんで大丈夫?

    (脚力低下で飛び上がれなくなって、その後ケースの中でボーーっと横たわるだけになっていたので、一時期、私が黒衣となって、ぴょ〜ん!と飛びあがらせてイメトレをしていた。)

 

おらく:うん。 だいじょうぶ。ここにいる。 これが好き。

 

私  :そしたら、・・・・私、あんたが見えるところにおろうと思って、すぐ近くでさー、ずっとなんか、仕事したりさー、他のことも、パソコン開いて、とか、ずーっと夜、電気つけとーこともあるからー、・・・邪魔かな?

 

おらく:じゃまじゃないよ。 でも、ふるむの部屋にも、行ってあげて、ほしい、です。わたしは行けない。だから、おかあさんに、行ってほしい、です。

 

私  :やさしいねー、おらくは。

 

<酸素の量を調整する窓から手をつっこんで、なでなで>

<なでなで>

<なでなで>

<なでなで>

    ・・・そう。・・・じゃあ、

 

おらく:ふるむは、たぶん、さびしいと思っています。おとうさんがいれば、どっちか、どっちか、だけど。おかあさんしかいないと、おかあさんは、こっちにいるから、です。

 

私  :そうねー・・・・そうよねー。じゃあ、おらくは、もっと暗いところとか、もっと一人がいいとか、思わない? 大丈夫?私がいっつも近くにおって、いっつも電気がついとーことが多くって、それでも大丈夫?

 

おらく:うん、だいじょうぶ。おかあさんの、においがして、うれしい、です。あんしんします。 だいじょうぶ。 うん。

 

私  :私の匂いがするのかー、すごいねー。

 

おらく:うん。 お鼻がよくないから、遠いと、わからなくなる、けど、近いと、わかるから、うれしい、です。

 

私  :あーそう〜〜〜〜!・・・・嬉しい〜〜!

 

おらく:でもいつも、いなくなる時は、「ここに行くねー」「そこに行くねー」「少し行くね」「待っててね」言ってくれる、わかってる、だいじょぶ。だいじょぶ。

 

私  :あ、ほんと。よく私の言葉がわかるねー、ほんとに。

 

おらく:うん。

 

私  :私だけやん、わからんの・・・。

 

おらく:わかってると思う。だいじょうぶ。

 

私  :(笑)

 

おらく:うん。

 

私  :嬉しいわー。

 

おらく:なでてくれて。なでてくれて、ありがと。

 

私  :だって、なでたいもんねー・・・

 

おらく:だい好き、なでられるの。大好き。大好き。

 

私  :そしたらさー、もうすぐ、ねー、もう、今暑いけど、あっという間に、冷えてくるからねー、これ、あなた、この、好きなお部屋の中におって、これの前の、春とか、冬とか、寒くなかった?

    どうしたらいい? 私、ほかに。前はね、お湯が入ったの、ここに置いとったトよ。ペットボトル置いて。それとか、カイロとか。時々このへんが、温かったやろ?それでだいじょうぶ? 実は、寒かった?

 

おらく:ううん。 だいじょぶ。 だいじょぶ。まだ、わかんない。 すずしいから、今。わかんない。

 

私  :おらくやっぱり、暑くなった時、苦しかったよね。暑くなったら苦しいね?

 

おらく:うん、暑いのはくるしい。寒いのは、だいじょうぶ。です。

 

私  :うんうんうんうん。そうよねー

 

おらく:暑いのは、きらい。

 

私  :そーねー、・・・そうよねー・・・・。おらくは、ふるむに、言いたいことは、無いの?

 

おらく: ・・・・あの、・・・子は、、、、もう少し、あそんであげたいけど、もう、体力がないから、ごめんね、って言ってあげたい、です。

 

私  :あああ、優しいねー、おらくは。

 

おらく:うん。

 

私  : ・・・・・・おらくさあ、前おった「あさひ」。私のはじめの、うちに始めにおった「あさひ」

    (あさひは、14年前にいた、美人薄命の、おらくと同じ毛色の初代猫♀。

     

      <遺影> 

  

    と約束して、私のとこに来てくれたって(数年前にアカシックリーディングで)聞いたっちゃけど、あさひと時々話す? 今も。

    【註:このへんのことは、 あさひとおらく で。】

 

おらく: ・・・・・・うーん、しない。

 

私  :話、しない? ふーん。

 

おらく:しない。

 

私  :そっか。あさひ時々、(魂だけ)うちに来よったみたいやけど、最近は来てないのかもしれんね、そしたら。

    【註:同上。 あさひとおらく で。】

 

おらく:うん。・・・しない。

 

私  :ふーん、そっか。おらくはおらくやもんね。

 

おらく:うん!

 

私  :そうね。おらく、私のとこに来てくれて、ほんとに、嬉しいトよ。

 

おらく:うん! わたしも。だから、こうしてがんばっています!

 

私  :おらくが、がんばって、おらくが一人でほんとにがんばってくれて、私、何をしてやっていいか、わからんからねー。

 

おらく;おかあさんは、じぶんのしあわせをかんがえてください、です。おらくは、おらくの幸せをかんがえて、がんばって、います。

 

私  :うん。そうねー。

 

おらく:あまり、・・・・みんなの幸せをかんがえてばかりいると、だめです。だめです。

 

私  :はい。

 

おらく:みんなは、みんなの幸せを、ひとりひとりかんがえていくので、おかあさんは、ひとのことではなく、じぶんを、しあわせにすることをかんがえないといけません、です。

 

私  :はい。

 

おらく:それが過ぎると、重たくもなるし、イヤにもなるのは、・・・もう、イヤだと思う。 でしょ?

 

私  :うん。 はい。

 

おらく:みんなにも、みんなのしあわせをかんがえてもらって。あとは、おかあさんは、おかあさんの幸せを、かんがえます。

 

私  : ・・・うん。じゃあ、おらくが、前ね、去年ね、「罪悪感を感じています」って言われたことがあってね、私が、あんまり幸せじゃないから。

    (初めてホメオパスの方に診ていただいておらく自身の周波数を測定された時のこと。夥しい項目が浮かび上がる中、「罪悪感」が強く出ている、犬にはそう珍しいことではないが猫には珍しい、とのことだった。

     ワンちゃんは忠誠心が強いため、飼い主の状況を過度に感じ取ってしまうことはよくあるらしい。おらくはその後も測定の時、「猫アレルギー」と検知されることもある。自分は何さまのつもりなのか?(笑) )

    おらくはそういうふうに感じないで、ね、おらくはおらくの幸せを考えてくだ、、、

 

おらく:かんがえています!(強い口調)おらくは、おらくの幸せをかんがえています。だから、おかあさんも、おかあさんの幸せをかんがえてください!

 

私  :はい。わかりました。

 

おらく:「ざいあくかん」は、おかあさん。わたしではない。(キッパリ)おかあさん、持っているもの、です。

 

私  :そうか。

 

おらく:ハイ。(キッパリ)

 

私  :あんた、鋭いことを言うねー

 

おらく:ハイ。

 

私  :(笑)

 

おらく:それを、わたしに、・・・・見てしまった人は、おまちがいになったのだと思います。

 

私  :(笑)

 

おらく:まちがっても、だいじょうぶ。おかあさんの、な、・・・なかの、ざいあくかんは、・・・消せましたか?

 

私  : ・・・まだ消せてない。

 

おらく:どうしてですか?

 

私  : ・・・・うーん・・・・・・私はねー、自分の母親と、たかと、どっちも、なんかねー、「自分の表現ができない」、自分の、自分らしいことが、自分のほんとに楽しいこと、音楽とかねー、表現がしきれなくってねー、

    なんか、鬱積したものが、お互いに積み重なって、たぶん、母親は、すごく私に嫉妬してたしね、たかもそうだったと思うんよねー。

    だから、ほんとに、私、なんか、ほんとは自分は悪くないのにねー、なんかいつも、そういう、自分を、私のことをね、押さえつける人たちのことをね、ずっと気にして、

    ・・・・はぁ・・・それで、たかと仲が悪くなってしまったのかもしれんねー、ごめんねー・・・

 

おらく:おかあさんの、その、ゴメンネーは、くせです。だめ。 しなくていい。ゴメンネ、しなくていい、です。ずっとゴメンネ、って言ってきたから、くせになってる。

    ずっと、みんなに、いつも、ゴメンネ、ゴメンネ、って。悪くないのに、悪くなって、おさめてきたから、くせになって、悪くないのに、悪いと言われるのは、やっぱりイヤだから、くせになっていても、苦しくなってしまう、(なんて冷静に掘り下げてくれるんだ!)

    だから、くせになった、のを、直していくと、いいです。言わない、

 

私  :はい、

 

おらく:ゴメンネ、じゃないんだから、言わない。どうですか、おかあさん。

 

私  :はい、もう言いません。

 

おらく:いいと思います。

 

私  :(笑)

 

おらく:ほんとに、じぶんが悪いとき、だけ、です。ゴメンネは、なしよ、です。あまり、おかあさんが、ほんとに悪いときは、ないから・・・今後ほぼ、ないから、です。

 

私  :うん。・・・・

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アニマルコミュニケーション7へ。

・【註】 あさひとおらく へ。

 

 

 

 

アニマルコミュニケーション 5

 

●「アニマルコミュニケーション 4 」のつづきからです。

・不快感などのチェック:口に酸素ケースの管、顔にカップは煩わし過ぎないか、鼻水の件、お風呂の件。呼吸の荒さによる体の疲れ。

 

●アニマルコミュニケーションを始めるまでのことは、「アニマルコミュニケーション 1 」に。

 

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おらく:うん、おさしみを、楽しみにしています。おさしみ。

 

私  ;そっか。そーっか。そしたらさー、おらくは、部屋の中に、自分のお部屋の中に戻ってきた時に、口開けてハーハー、てなるのは、やっぱり苦しい時やろ?

(ちょっと外で長居できる時でも、酸素ケースに戻った途端に口をかぱっと開けるので、もしかしたらハーハーは意図的な深呼吸程度なのかも?と見えなくもなかったので、一応、確認。)

 

おらく:ハイ、そうです。くるしくなると、そうなります。

 

私  :うん、そうねー。その時、この、何ていうの、管を口のところに、、、

(普段、酸素を送り込む管はケースの天井に付けていた。 

 

 この対話の日から20日ほど前、急にこれまででいちばんひどく苦しみだした時、天井からの酸素がうっすらケースに充満しているだけでは間に合わないと感じて、管を引き抜いて口に突っ込んだ。

 それ以降、少しでも苦しいのかもしれないと見えると管を口に近づけるようになっていた。)

 

おらく:うん、してくれてありがとう!すごく、すごくラクになる、なる、すごくラクになる、です。それで、おぼえた。・・・・管が、いいんだって、わかった、です。

 

私  :あーほんとー!そうかー!

 

おらく:ハイ、

 

私  :じゃ、カップ、”カップ” ってわかる? おらくの顔にさー、こんなの、くっつけるやん?これは、イヤ? こうやるやつー。お顔に、カパッてはめて。

(いちばんひどくなった緊急時には、管を口に直接当てた後、少し落ち着いてからカップに付け替えた。

 でも、カップがどうしてもヒゲや眉の毛先に触るし、目の前を覆うから顔を動かして、そらしてしまうんだなー・・・。

 このあたりの質問はすべて、口に管、顔にカップ、と私が頻繁にやり過ぎておらくには煩わしさの方が勝ってしまっていないかのチェックを、しているつもり。)

 

おらく:うううん、いやじゃないよ。 だいじょぶ。

 

私  :だいじょぶ? あーよかったー・・・

 

おらく;だいじょぶ。

 

私  :よかったよかったー、嬉しい!おらくがすごくイヤかもしれんねー、と思って。具合悪くなった時にイヤなことされたら、もっとイヤやもんね。

 

おらく:うん、だいじょぶだいじょぶ。 ありがと。

 

私  : ・・・・そしたら、おらくは、息苦しい時にね、まえ、去年の10月かな、11月、なんか、そう。去年、苦しかった時、長いこと病院に行ってなかったけん、ごめんね、ずっと苦しかったよね、ごめんなさい、ほんとに。

 

おらく:おかあさんは、少しあやまりすぎです。ゴメンは一回で、だいじょぶ。

 

私  :(笑)

 

おらく:もう、終わったこと。いいの。あやまらんで、いいの。終わったこと、は、も、いいの。だいじょぶ。

 

私  : ・・・・・・・・・・・あの時にね、おらくが呼吸が荒くなりすぎて、肋骨が折れて、自然に折れて、自然につながってました、って(病院で)言われたけどね、今は、そんなふうに痛くなってない?

 

おらく:だいじょぶ。 だいじょぶ。

 

私  : ・・・・・そっか。お腹をね、おらくがいっつもねー、ぺこぺこぺこぺこ、苦しそうに動かすからねー・・・・・・・・・・・・・・・・

 

おらく:だいじょぶ。 全然、大丈夫、だよ。

 

私  :じゃあ、(今は)腹筋もだいじょぶ・・・ね?お腹動かしすぎて、肋骨だけじゃなくてお腹も、お腹動かしすぎて、お腹が疲れてない?だいじょぶ?・・・ね?

 

おらく:つかれてるけど、だいじょぶ。

 

私  :そうよね、疲れてるよね。

 

おらく:あとは? あとは?

 

私  :おらくがね、寝てる時にね、おらく疲れてるけど、時々、少し楽な顔で寝てる時あるけど、鼻が、垂れて、私がすぐ、鼻がね、、、、

 

おらく:拭いてくれて、、、

 

私  :ん? うん。 拭く。 拭いて、だいじょぶ?

 

おらく:拭いてくれて、ありがと。です。

 

私  :うん、よかった。 鼻がね、すぐ固まって、大きい鼻クソになるからね、

副鼻腔炎にもなっているし、鼻水の粘度がとっても高い。鼻ダレという感じ。すぐ固まって、鼻の穴外側からヒゲの根元にかけて巨大な鼻クソができていることが多い。)

 

おらく:くるしくなる。

 

私  :苦しくなるよね。

 

おらく:うん。

 

私  :それも、それ、ひっぺがしてるけど、それをさー、取るのにさー、「ビチャってするよ」って言っていつも濡らすやろー? あれもすごいおらくが、

 

おらく:あれはちょっと(「勘弁して」という感じの脱力笑い)苦しいけど、だけど、だいじょぶ。それで、良くなるから。だいじょぶ。

 

私  :うーん。。。。。そうねー、たぶん、多分、鼻クソ詰まっとるからねー、たぶん、取られるのがイヤで、苦しい(と感じてしまう)んやろねと私は思うわけよー、おらく。

(特に右の穴が既に塞がっている状態なので、左を拭かれる瞬間だけ両方塞がるのが怖いのかもしれない。)

 

おらく:うん

 

私  :ね、でも、取った方が、後がスッキリするもんねー

 

おらく:それもわかる。 わかる。

 

私  :そやね。 じゃあさ、

 

おらく:うん。 がまんする。

 

私  : ”我慢する” か・・・。(苦しいことされてる感があるのは、つらいなぁ・・・)

 ・・・鼻がさ、いっぱい、なんかね、あんたのねー、いろんな毛に、いっぱい付いとるのよねー、顔洗うし、腕のとことかね。

(鼻が気持ち悪いのだろうから、顔を洗う時に、鼻をしきりにこする仕草をする。それで前足に鼻水が付いて残ってしまう。

 鼻が垂れたまま寝返りを打つことでも鼻水が思わぬところに付いて、固まっている。なかなか完全に拭き取りきれない。)

 

おらく:うん、

 

私  :耳の後ろとか、体のとことかにね、

 

おらく:うん、

 

私  :鼻がついて、固まっとるからねー、

 

おらく:うん、

 

私  :それも、なんか、拭いて、拭き取ってやろうとするけど、それ、いや?すごく煩わしいならせんけどねー。できたら、拭いてあげたい、私は。

 

おらく: ・・・・・・うん・・・・わたしは、どっちでもいいんだけどな。

 

私  :どっちでもいいのかー。

   (聞いてみなけりゃわからないものだ。いろんなところがカピカピで、さぞ煩わしいだろうと思ってしまっていた。)

 

おらく:うん。気にしてない。気にならない。

 

私  :気にならない。そう。

 

おらく:やりたい方でいい。やりたいほうで。

 

私  :(笑)・・・・お風呂に入れたやない?この前。

   (数回失禁もあったいちばんひどかった日の後のこと。)

    一回だけねー、もうほんっとに、もう、ベーって吐いたりとかねー、すごいタイヘンで、いっぱいもう、顔の周りも、体も、汚れとったからねー、お風呂に一回だけ入ったよね、

   (ほぼ下半身だけ、数秒間が限界。)

    あの時は、あれ、イヤやった?

 

おらく:おふろのことより、吐いたりしたのが、つらかったから、・・・・おふろは、そんなにつらくなかった。

 

私  : "そんなに辛くなかった"・・・でも、"気持ちいい" わけじゃなかったか。

 

おらく: ・・・・・・・そうかなー・・・・きもち・・・・気持ちいいことも、・・・あった。

 

私  :ふーん・・・

 

おらく:なかった、よ。 あった、よ。 両方。

 

私  :両方。

 

おらく:うん。

 

私  :そっか。

 

おらく: ・・・・・・・あたまの、ところを、なでて、・・・くれたのは、よかった。(ニッコリ)

 

私  :ん? 頭のところ?

 

おらく:けど、ぬれたのは、やだった。

 

私  :あー、濡れるのイヤやねー。そうやね。

 

おらく:そう。でも、きれいになったのは、良かった。

    (数秒間の入浴で、お湯が濁っていた)

 

私  :きれいになって、良かった?

 

おらく:から、どっちもあった。

 

私  :あー、・・・濡れて、たぶん、びっくりして、ハーハーなったからねー、たぶん、息が、またねー。

 

おらく:うん

 

私  :辛かったかねー

 

おらく:うん

 

私  :うん、そーねー、でも、なんか、良いお湯でねー、体から、あのー、ね、良い. "クスリ"  が、"レメディ"  がね、いっぱい入って吸収できるから、たぶん、あの後、調子が良かったっちゃないとかいなーと思うトよ〜おらく〜。 どう〜?でも、あんまり濡れたく、

 

おらく:うん。 でも、濡れるの、好きじゃない。

 

私  :そうねー。 濡れるの、やめようね。

 

おらく:うん。・・・こわいから。 濡れるの、こわい。

 

私  :こわいね・・・・・。あんたね、小さいとき、一回だけ風呂に入って、良い気分やったとよ? 覚えとる? 一回だけ。いっちばん、小さい時、来てすぐ入ったんよ?

    (雨の中見つけて、拾って数日後。推定、生後1ヶ月。ノミ除のため入浴。洗面器で(笑) )

    そん時は良かったのかもしれんけど、ダメかなー今は、じゃもう、お風呂やめようね。

 

おらく:うん、やめる。 やめる。 おふろ。

 

私  :じゃあ、おらくが、

 

おらく:やめる

 

私  :やめる? もう、やめたがいいね。やめるがいいね。 わかった。

 

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アニマルコミュニケーション6 へ 

  

 

 

アニマルコミュニケーション 4

 

●「アニマルコミュニケーション3」のつづきからです。

・食べたいモノ、おなかの不調の自覚、喉や咳、おしっこの自覚

・腸内細菌によい商品情報

 

●アニマルコミュニケーションを始めるまでのことは、

アニマルコミュニケーション 1 」に。

 

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おらく:言わない、言わない、

    おらく、言わない。

 

私  :(笑) そっか。わかった。

 

    缶詰は?  ”カンカン” わかる?

    なんか、時々ほら、魚とか、

    なんか、お皿についでもらうのがあるやろ?

 

    なんか、ちょっとウェットのやつ。

    濡れたやつ。

 

おらく:うん、ぬれたやつ、好きです。

    食べます。おさかな。好き。

 

私  :好きね。はいはいはいはい、わかった。

    他には?

    お魚、好きよねー。

 

おらく:うん、おさかな。

 

私  :前はねー、よく、お刺身、とかねー、

    白身の魚を焼いた、、、、

 

おらく:うん! 食べる! 食べる!

 

私  :食べる? 好き?

 

おらく:好き! 好き! 食べる!

 

私  :好きー? 食べたい〜?

    (まさかそんなに変わらぬ「欲求」を

     持っていたとは!

     元気な反応が嬉しくて、質問リピート。)

 

おらく:食べる!

 

私  :お刺身も、焼いたのも、好きねー?

    他に食べたいのはー?

 

おらく:おさしみ、好き!

    おさしみ!! 好き!

 

私  :お刺身、好き。ほら、、、


おらく:焼いてもいいけど、おさしみ、好き!

 

私  :お刺身が特に、ね。

<改めてメモる。食も細ってコツコツに痩せてしまっている今、

 そんな欲求がしっかり残っていたとは・・・!うれしい〜> 

 

    ・・・カステラとかさー、

    おらくは、粉モノが食べれるからねー、

    そゆのは? 食べたい?

 

おらく:カステラは、おいしんだけど、

    のどがすこし、悪いから、

    今は、やめています。

 

私  :ああ・・・

 

おらく:ぬれてる方が、食べやすい。

 

私  :濡れてる方がねー。

    アイスクリームとかは?

    前はねー、おらくは、

    ぺろぺろぺろぺろ舐めよったよ。

 

    どう? 今は、白いのがある、からねー、

    ヨーグルト・・・。

 

おらく:うん、白いのにする。

 

私  :白いのがいいねー。うん。

    ・・・そうか。

 

    じゃあ、あれじゃない?

    便秘気味になってるよねーおらく、

    食べる量が、少ないからねー。

    たぶん、うんちが、

    うんちがちょっとしか出らん、、、

 

おらく:うん、うんちが少ない。

    それはわかる。

    でも、すこし、食べて、

    少し、出て、いいと思う。

 

私  :いいと思う? だいじょうぶ?

 

おらく:うん。

 

私  :そーか。・・・じゃあ、それは、

    おなか、苦しくない・・・ね?

    うんちが出なくて苦しい

    っていうことは、ない・・・ね?

 

おらく:おなかの少し、へん。うんち。

    ・・お腹のすこし・・・へんは、

    うんちだ、うんち。

    お腹の、変なの。うんちだ、うんち。

    たまってる。うんち。

    【註:この部分の畳みかける話し方については、後述】

 

    そうすると、お腹がすこし変になって、

    のどもおかしくなる、よ。

    それで、咳も出るし。

    鼻もつまる、です。

 

私  :お腹からきてるのか。

 

おらく:お腹も少しわるい、です。

    みんなつながって、悪くなる。 

    お腹がわるくなる、です。

 

私  :そしたら、喉が悪くなって、咳が出るの?

 

おらく:出る、出る。 のども痛い。

    鼻もわるい。

    咳が出る。 くるしくなる。

 

私  :うーん・・・・・・・そーねー・・・・

 

おらく:運動をしないと、いけないんだけど、

    くるしいから、あまりできないから、

    ・・・お腹がヘンになって、

    ちょっとくるしい、です。

 

私  :うーん、私がさー、

    おらく、運動不足やけん、

    足を動かしたりとかさー、

    手足を揉もうとして、こう、

    ギュッギュっと握ったりして、、、

 

おらく:(食い気味、強い主張!)

    やだもん! だって、それ、やだもん!

 

私  :イヤよねー・・・

 

おらく:やだもん!  握られると、コワイじゃん!

    動けなくなるからさ!!

    コワイじゃん!!!

 

私  :ごめん・・・・・

 

おらく:やだよ。

 

私  : ・・・・そーねー・・・・

    そしたら、運動不足、

 

おらく:うーん、そうだねー・・・

    でも、しょうがないよ、くるしいし。

 

私  :しょうがないよねー。

 

おらく:うーん。  少しうごいて、少し休んで、

    少しうごいて、少し休んで、

    がんばる、がんばる。

 

私  :そうねー。

 

おらく:歩いてみたり、する。

 

私  :うん、そーねー、歩くのがいいねー。

    爪を研ぐのも、いいねー。 

 

    (爪研ぎ体勢は、後脚で踏ん張るので

     いちばんの脚力維持、脚力強化になる

     と、私は実感している。

 

     体力が落ちると、

     やる気のしるしでもある爪研ぎも

     しなくなるので、

     両足の筋肉も落ち、悪循環・・・・。

 

おらく:うん、そうする。 がんばってみる。

    (リハビリ提案を、

     受け入れてくれるのかぇ〜、よよ。。。)

 

私  :おしっこは?

    苦しくない? おしっこ出す時。

 

おらく: ・・・うん、だいじょうぶ。

    おしっこ、だいじょうぶ。

 

私  :そっか。 おしっこがね、なんか、

    ちょっとね、おしっこのね、

    腎臓ってとこがあってね、

    おしっこがたまるところ、

    たまる? おしっこを作るところ、がね、

 

おらく:うん、

 

私  :ちょっと弱くなってるかもしれないねー、

    って。 この前、診てくれた人ホメオパスが。

    言いよんしゃったけどね。・・・大丈夫かね?

 

おらく:だいじょうぶ。

    おしっこは、だいじょうぶ。

 

私  :ふーん。 じゃあ、それで、

    変なふうに、喉が乾いたりとか、

    してない、・・・ね? どう? 喉かわく?

 

おらく: ・・・・

 

私  :普通の水もほしい?

 

おらく: ・・うん、だいじょぶ。 だいじょぶ。

 

私  : ・・・そーねー。 私がね、飲ませる・・・

    おらくは、ケースの中に、部屋の中に

    おる時が多いからねー、

 

    私が注射器で、いつも水を、飲ませるからねー、

    それ、ちょっと、くさ、臭いの

    減らすねー。それで、

 

    (水を飲む量が少なくならないよう、

     注射器というか、シリンジで飲ませていた。

     水には、ホメオパシーのレメディ類を混ぜていた。

     前回の「アニマルコミュニケーション3」で

     「臭いのはイヤ」と言われたやつ。)

 

おらく:うん、そうする、そうする。

 

私  :ね。で、普通の水も、飲みたい、かねー・・・

 

おらく:飲みたい、飲みたい。

 

私  :そーねー。普通の水もね。

    普通の水は、あなた、ちゃんと、

    ふるむのとこに、、、

 

おらく:うん、行って、のむ。

 

私  :出てった時に、飲みよるよね。

    ああ、行って飲めるから、だいじょぶかな?

    (調子がいいと、ケースから出て

     ふるむ用の普通の水も飲む)

 

おらく: ・・・・うん、だいじょぶ。

 

私  :ふるむのところで、

 

おらく:行く。行く。

 

私  :うーん、そっか。

    じゃ、今度、お刺身食べりね。

 

おらく:うん、おさしみを、

    楽しみにしています。おさしみ。

 

私  ;そっか。そーっか。

 

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アニマルコミュニケーション5

 

 【註】:おらくの、この畳みかけ方は、

     あ〜そうか、

     自分の感じていた違和感は

     溜まっているうんちのせいだったんだ、

 

     と自覚できた瞬間の、

     小さな興奮のようにも聞こえる。

 

     実際、この対話が終わった後、夜中になって

     出したい、出せない、のピークが来た。

     一晩中、苦しそうだった。

 

     便意はある

     →息が苦しくなって、あまり息めない

      →出せないまま酸素ケースに戻る

       →でも出したい

        →ケースの中でも息み始めるが、出ない

         →トイレに行くが、息がもたない

     という悪循環。

 

     体力が落ちていて

     体を折り曲げて自分でお尻をなめる

     猫らしい体勢もとれないので、

     ティッシュで肛門を刺激してやったり、

 

     息む時間を長くできないかと

     酸素ケースに酸素を送り込む管を

     直接持ってトイレについて行って

     口に近づけてみたり、

 

     ということぐらいしか

     してやれず、私も途方に暮れたまま

     夜明けになってしまった。

 

     ホメオパスに問い合わせ、

     腸内細菌によいレメディなどを

     買いに走って、その後、解決!

      

     豊受御古菌 B 低臭タイプ(500ml)

     って、通販だしお高いけど、効きます。

 

     今回は私は、個人的に少し分けていただけたので

     すぐ手にできて超ラッキーだったけど、

     もちろん、ヒトの体にもいいし、

     猫には、ほんっとに「ちょこっと!」ずつで。

 

     とにかく良い菌なので、飲むだけでなく、

     100倍〜4000倍ぐらいに薄めて

     畑に散布、堆肥として、また消臭剤としても。

     1本あるとgoodです。

 

 

アニマルコミュニケーション5

 

 

 

アニマルコミュニケーション 3

 

●「アニマルコミュニケーション2」のつづきからです。

・私が別れた理由を尋ねられる、ホメオパシーのレメディ類入れた水、キャットフードの好みのことなど。

 

● アニマルコミュニケーションを始めるまでのことは、

アニマルコミュニケーション 1 」に。

 

 = = = = = = = = = = =

おらく:ハイ、やさしいです。わたしは、やさしいのです。

 

私  :(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

 

おらく:おかあさん、なにか聞くことないの? だいじょうぶ?

 

私  :いっぱい聞きたい!

 

おらく:おはなし、してください。

 

私  :私はねー、なんかねー、たか(もと同居人)が、おらんようになったからねー、なんか周りの人たちがねー、あたしのことを一人にせんように、おらくがいつまでもがんばってる、って言われたらねー、なんか私がおらくをねー・・・・

    ・・・・・・・・・・引き留めてしまっとっちゃないかなと思って・・・・・・・

 

おらく:おかあさんは、おとうさんのこと、嫌いなの?おかあさんは、たか、嫌いなの?

 

私  :大好き・・・やったけどねー。なんか・・・

 

おらく:おらくは、おかあさんのこと、好き。おとうさんも好き。だから、一緒にいたらよい、と思った、よ。思ったよ。どうして出ていっちゃったか、教えて。おらくが、こんなになっちゃったから?

 

私  :ちがぁうよー、おらくぅぅぅー・・・・

 

おらく;じゃあ、どうして?気に入らなくなっちゃったの? おらく。

 

私  :ちがうよー・・・

 

おらく:たまにきてくれたら、うれしいのに。会いにきてくれないの?

 

私  :うーん、・・・私が・・・・なんか、心が広くないのかねー・・・・・・・・・・・・・・・・・・私は、一緒にいたいと思ったんだけどねー。なんか、

 

おらく: ・・・だけど?

 

私  : ・・・・・・・・・・

 

おらく:そう言ったの?ずっといっしょにいたいと思ってる、って、言ったの?・・・・・・ちゃんと言った?

 

私  : ・・・・言ったよー。・・・・・・・言ったけどねー・・・・・・・・・なんか、ずれ始めたらねー・・・・・・・・・どうしていいかわからなくなって。

 

おらく:おらくー、会いたいなー、おとうさん。来てくれないかなーまた。

 

私  :元に戻ったらねー、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうしていいかわからんよー、おらくー・・・

 

おらく:おかあさん、そんなに泣くほど困るんなら、言わないよ。 もう言わない。だいじょぶ。 おらく、だいじょうぶ。

    おかあさんがいると、だいじょうぶ。だいじょうぶ。おかあさん、だいじょうぶ。

 

私  : ・・・・・・・・・・

 

おらく:おらくは、おかあさんの、ことを、ひとりに、しないようにがんばっているという、のは、まちがっている

    おかあさんは、好きだし、いっしょにいたい、と思うから、すこし、がんばっているー。だけど、一人にしないように、してるのでは、なーい、よ。

    わたしが、ここにいたいから、こうして、がんばっているそれだけ、だよ。それだけ、だよ。

 

私  : ・・・・・・・・・・・・ありがとう。

<おらく用のソフトなティッシュを使いまくる> 

 

おらく:なでてもらうの好きだし、さわってもらうの好きだし、だからここにずっと、もうすこしいたいと思う。だから、がんばっています。好きだからだよ。

 

私  : ・・・・・・・・・・・・・

 

おらく:おかあさん、おはなし、しよ。おかあさん、せっかくこうして、おはなししてるんだもん、しよ、もっと、おはなし、しよ。聞かせて?おかあさんの、しんぱい、なやみ、聞かせて? もっと。

 

私  :おらく、東京に、10年前、たかと暮らし始める前、東京のたかの部屋まで何回も飛行機に乗って往復したの、イヤやった? きつかった? 怖かった?わるかった、、、

 

おらく:それはイヤだった、ひこうきは、こわい。でもだいじょうぶ。それはそれ。だいじょうぶ。

 

私  :ごめんねー自分の楽しみのために。ほんっとに。

 

おらく:ひこうきの中だけは、イヤだった。でも、行ったことは、たのしかったよ。行ったのは、よかった。中だけは、イヤだった。だって、暗いし、こわい。

 

私  :暗くて、怖かったー・・・?ごめんねー。

 

おらく:でも、だいじょうぶ。それはもう、終わったし。 だいじょうぶ。

 

私  :そうねー。そうねー。たかと一緒におって、楽しかったね。楽しかったやろ?

 

おらく:うん、たのしかった。おとうさん、好きだよ。おとうさん。

 

私  : ・・・・・・・・・・・・・

 

おらく:おかあさんが、好きじゃないならいいけど、好きなら、もうすこし、いてくれたらいいのになー、と思って、さ。

 

私  : ・・・・・・・あのねー、たかはねー、私よりもとっても若いからねー、・・・なんか・・・ぜーんぶ、ここのおうちのねー、お金も全部、マンションも、何もかも、私が、自分のお給料で出せるしね、・・・・なんか、・・・たかはね、

    ・・・・・・お金にものすごくコンプレックスがあってね、・・・・なんかすごくね、いちいち、私の話すことにね、反、反感、反論するというかね、・・・なんか、従うばっかりがイヤやったみたいでね、どんどん意見が分かれるようになって、

    それは私にはどうしようもないことやったんよねー・・・だけん、すごく、ギスギスして・・・

 

おらく:そーかー、おかあさんもタイヘンだったんだねー、・・・じゃあ、がまんする。おらく、がまんする、おとうさんに会えなくてもがまんする、だいじょぶ。

 

私  : ・・・・・・・・・

 

おらく:おかあさんの、しあわせは、・・・・なぁに?

 

私  : ・・・・・私のしあわせ?

 

おらく:おかあさんのしあわせ、聞かせて。

 

私  :おらく・・・・・私の幸せは・・・・・みんなで、(猫ふたり、ヒトふたりの)家族4人でおることやったけどねー。

    ・・・・・・・・でも、今は、おらくが元気やったら、毎日嬉しいよ。

 

おらく:かぞく4人。

 

私  :おらくー。おらくは愛らしいねー

 

おらく:かぞく4人。・・・なったらいいのにねー。きっと。

 

私  : ・・・・・・・・・

 

おらく:でも、いい。おらく、だいじょぶ。おかあさん、だいじょぶ。だいじょぶ。

    ・・・・なにか、ほかにありますか? おあかさん、おらくに聞きたいこと、ありますか?

 

私  :たくさんあるよー。おらくにね、いつも、ホメオパシーの、いっぱいいろいろ、おらくに処方してくれたの、いっぱいお水に混ぜるけんね、

<おらく用の。こういう液体ね>
  

    おらく、その水飲まされて、臭くない? 臭すぎない? 苦痛じゃない? 水飲むの。

 

おらく:水は飲むのは、好き。でも、・・・・くさいのは、イヤ。

 

私  :臭いのイヤねー・・・

 

おらく:水は好き。くさいのは、きらい。

 

私  :臭いよね、いつも。じゃあ、いつもお水、イヤね・・・?

 

おらく:うーん、でも、・・・それでおかあさんが、気がすむなら、おらく、飲むよ。

 

私  :そーやんねーー・・・むずかしい・・・(臭いはずなのに、「飲んどくか…」的な態度なのが、いつも感じられる。)

 

おらく:おかあさんが、ほっとすると、思う、から。だから飲むよ。

 

私  : ・・・・・・うーん、悩ましいところよねー。入れた方がねー、体にはいいからねー・・・

 

おらく:うーん、そうなのー?

 

私  : ・・・うーん。

 

おらく:そうなのー?

 

私  :そーよー・・・

 

おらく:そうなのー? 知らないけど。

 

私  :そーよー、そーなんだけどねー、ちょっと私が欲張りすぎたかもしれんねー、入れる量をねー。

    じゃあねー、おらくはね、いつもねー、ヨーグルト、好きで・・・、たぶん、ヨーグルト好きやろ? おらく。

 

おらく: ・・・・・・

 

私  :わからん?

 

おらく:なーに? よーぐると・・・白いの?

 

私  :白いの。 白いの。

 

おらく:白いの。 好き。 好き。好き。 白いの。 好き。(のりのり。ニコニコ)

 

私  :白いのに、臭いの混ざりすぎ? 臭い? 白いの。 だいじょぶ?

 

おらく:好きだけど、白いのに、まぜる、・・・・・白いのに混ぜる、すこしくさいのに、は、とても、いやな思いをしています。

 

私  :あーごめんなさい!臭いね、やっぱり。

 

おらく:だから、すこーしないのも、たまには食べたい。です。

 

私  :そーねー。 ごめんねー。あたしのエゴやねー。 ごめんなさい・・・

 

おらく:すこし入れて、すこし無くて、すこし入れて、すこし無くて、って、くり返してはどうでしょうか、おかあさん。

 

私  :・・・・・・・・・はい。すいませーん。ごめんなさい。

 

おらく:入れたり、入れなかったりしてください。

 

私  :ごめんなさーい・・・・・・・・・・・・・・

 

おらく:あとは? おかあさん。心配なことは、なーに?

 

私  :他に食べたいものは、何?白いののほかには、かつおぶし、わかる?

 

おらく:白いのの、ほかには・・・?

 

私  :白いのの横のお皿のねー、なんか、薄〜いの、ぴらぴらってしたの、かつおぶしも好きやろ?

 

おらく: ・・・・・うん! 好き! 好き!

 

私  :好きねー。

 

おらく:かつおぶし、好き! 好き!

 

私  :カリカリするのは? つぶつぶの。好き?

 

おらく:カリカリも。 さー、さらり、さらり、さらりと食べます。

 

私  :サラリと食べますねー。

 

おらく:ハイ。

 

私  :おらくの、部屋の中にあるカリカリと、ふるむがいつも食べる外のお皿のカリカリは、どっちも好き?

    (グルテンフリーのドライフードMog Nyanをおらくは食べるが、ふるむは食べないので、ふるむのお皿には、以前からのPURINA ONE。)

 

おらく:(食い気味で)ふるむのものが、食べたくなる、です。

 

私  :ふるむのものの方が好きー?

 

おらく:ふるむのものが、のぞいてみたくなる、です。

 

私  :覗いてみて、時々出てきて、食べるねー。

 

おらく:そうです。

 

私  :どっちも食べ、、、

 

おらく:なんで、ちがうのかな、って、思って。ふるむのやつを、のぞいてみて、すこし食べて、たのしんでいます。

 

私  :楽しんでいるのか・・・(!)

 

おらく:ハイ。

 

私  :じゃあ、どっちも食べれるっていうことね?

 

おらく:うん、ふるむのでお腹がいっぱいになってしまうと、こっちは食べられないけど。

 

私  :食べられないね。

 

おらく:でも、ふるむのやつを、そんなに食べるわけには、いかないから、こっちも食べます。 

    (つまり、PURINA ONE > Mog Nyan なんだな。ドライフード自体が不自然なものではあるし、でもこれまでの習慣もあれば、好みもあるから少しずつ与えて様子をみていた。 

     おらくはフツーにPURINA ONE から Mog Nyan に移行したので、少しはよかったと思っていたーーーのだが、ビミョーだったんだなー 汗)

 

私  :ふるむに、遠慮してるの?

 

おらく: ・・・・・うん、そう。ふるむに、きらわれたくないから。

 

私  :(笑) じゃあ、もっといっぱい(PURINA ONEのほうを)あげようね。

 

おらく:うん! 食べる。ふるむといっしょに、食べる、です。

 

私  :ふるむと一緒に食べたいのか。

 

おらく:同じものを食べて、いっしょに食べて、仲よくなれたらいいな、って思います。

 

私  :そーなのねー!

 

おらく:ハイ。

 

私  :おらくはツンデレやけんねー。ふるむの方が、”おらくと遊びたい” 感じよ?

 

    でもおらくが、ふるむに「シャーッ!」って言ってさー(笑)、ふるむを、「あっち行け!」って言うけん(笑)。。。

 

おらく:言わない、言わない、おらく、言わない。

 

私  :(笑) そっか。わかった。

=================== 

アニマルコミュニケーション4へ。 

 

 

 

アニマルコミュニケーション 2

 

 

●(アニマルコミュニケーションを始めるまでのことは、アニマルコミュニケーション 1 に。

 

●まずは、おらく(12歳♀茶トラ)との会話から。私はパソコンを開いて、 zoom の画面で通訳さんの表情を見たり、

 

おらくの方を見たりしている。

 

(写真は、zoom の録画より)

====================

おらく:おらく。おらく、です。おらく。おかあさん、こんにちは。

    おらく、だいじょうぶ。おらく、だいじょうぶ、です。

 

私:  おらく大丈夫?

 

おらく:だいじょうぶ、だいじょうぶ。だいじょうぶ。

 

私  :はぁ。。。おらくは、強いよね。ほんとに嬉しい。ありがとう、いつも。

 

おらく:ハイ、つよいです。ハイ、強いです。でも、・・・すこし・・・・、たまに、・・・・くるしい。

 

私  :ああ・・・たまに苦しい・・・。

 

おらく:ここは、気持ちが良くて、・・・うれしい、です。

 

私  :「ここ」って? ケースの中?

 

おらく:ハイ、そうです。ここは、気持ちがいい、です。

 

私  :あー、嬉しい! 気持ちがいいのねー!

 

おらく:ハイ、ここは好きです。だから、すぐに、ここに来たいと思います、です。

 

私  :あーそうやったトー!おらくー!(なでなで)

おらく:ハイ、ここは、好きです。好きです。

 

私  :そーなのねー。じゃあ、毛布をもっと、いつも替えていい? なんかねー、おらくがいつもねー、寝とるからねー、なんか、出すのが悪くてねー、毛布を、、、

 

おらく:ハイ、それは、あまり、なくていい。しなくていい。

 

私  ;あ、しなくていい? あんまり。

 

おらく:ハイ、毛布も、とても気持ちがいい。好きです。好きです。

 

私  :あー、そーやったとー!

 

おらく:だから、替わると、かたくなっちゃう、だから、このままがいいです。

 

私  :あーそー!・・・あー嬉しい!

 

おらく:ハイ、うれしい! ハイ!

 

私  :それがわかるだけでも嬉しい!ありがとう!

 

おらく:おかあさん、心配しすぎて、とても、タイヘンです。・・・だから、もうすこし、心配しないでほしいと、思っていた。それを伝えて、よかった。伝えて、よかった、です。

 

私  : ・・・・・・・・・・・・・・・(涙)

 

おらく:なにか、聞きたいことがあると思います。なんですか? お聞きください。なんでも、聞いてください。

 

私  :あのねー、聞くよりも前にねー、去年までねー、うちの中の空気がねー、ギスギスしとってねー、ごめんねー。ごめんねーって言いたかったト、ちょっと。

 

おらく:聞いてました、いつも言ってました、ごめんね〜って、言ってた。聞いてた。だから、だいじょうぶ。そんなに気にしないでいいよ、って、言ってあげたかった。

    だから、こうして、言うことができて、うれしい。うれしい・・・です。

 

私  :あー、そー!嬉しい!そーやったトー!

 

おらく:だって、なんども言うから、ごめんごめん、って言うから、そんなに言わなくてもだいじょぶ、って、言いたかった、です。

 

私  : ・・・・・・・・・・・(なみだ・・・)

 

おらく:こーんなふうに、おかあさんが、ごめんて言うようになった、それは、わたしが、このへやに入るようになって、それで、そんなふうに、言うようになった、そう思うと、その方が、ごめんと思う、です。

 

私  :うーん・・・いかんねー、それはねー。でも、おらくがね、このケースの中に入るようになったのはね、

 <以下しばらくは、霊視能力のある整体師の方と石を使ったヒーリングセッションをするヒーラーさんとが、数年の間をあけて、それぞれの場で伝えてくれた「同じ内容」の話と、それをあっさりと認めたおらくの反応。 

  「同じ内容」の話の詳細は、猫たちとの対話後の、通訳さんとの「ヒトとヒト対談[2] 」で。>

    私の母親がね、死んでも私のことをね、ワルい、と思っとって、ね、私のところ、うちの中に、母の霊がやってきたのを、おらくがブロックしてくれたけんね、私に何も害が及ばずに済んだって、診てもらったことがあって、

    私がブロックしてもらったおかげでね、おらくの肺が、、、

 

おらく:(食い気味に)おらくは、ブロックした、でもおらくに何かあったわけではないと言いたい、言いたい。おらくはブロックできたから、だいじょうぶです。

 

私  :そう?ブロックしたから体にダメージを受けたってわけではない?

 

おらく:ない。ちがう、ちがう。そう言いたかった。そう言いたかった。ちがう、ちがう。 それはちがう、です。

    おらく、からだの、もともと、お腹とお鼻の、お鼻の中のなにかと、お腹のどこかの、なにかと、ちがうものが、違うものが混ざって、お腹に・・・なって、だから、すこし、わるいカラダになってしまっているの、です。

    だから、すこし、前から、それが、出始めて、きた。

    けれど、おらくの、にくたいの特徴まだ、それは、前は、出てなかった。でも、そろそろ出始めてきた。だから、もともとの、特徴、なんです

 

私  :うんうん、そっか。おらくの、おらくの。。。しょうがないのね、それは。

 

おらく:そうです、持って生まれたもの、なの、です。だから、心配して・・・くれなくて、だいじょぶ、なの。です。

 

私  :あー、そう。

 

おらく:ハイ。・・・お年になったら、こうなる、ことは、わかっていましたでも、おかあさんに伝えて、くることができなくて、どうしようかと思っていたから、お話できて、よかった、です。

 

私  :ほんとー。

 

おらく:ハイ。・・・だから、心配しないで、ください、です。

 

私  :でも、苦しいやろー? 時々。

 

おらく:うん、とってもくるしくなる時は、あります、でも、それはなにかがわるいのではなくて、この、お鼻のところの、ものと、このへんの、ことと、それと、お腹のところの、バランスが良くない、から、で、す。

 

私  :鼻のところと・・・?

 

おらく:鼻のところと、このへん。・・・このへん。(通訳さんは目を閉じて手を動かしている。どこなのかパソコン画面が切れてて見えない。)

 

私  :むね?

 

おらく:このへん。

 

私  :どこだろ? 見えない。あー!首の付け根のところ?

 

おらく:ハイ、ハイ、ハイ、そこと、お腹のところの、バランス。バランス。時々、おかしくなるの、です。

 

私  :うーん、息がね・・・

 

おらく:わかい時はだいじょぶだった、けど、としになって、そのバランスがくずれたときに、なおせなくなってきた。

 

私  :うーん・・・・お腹のところは、どんなふうに、痛いの?・・・痛い?  痛い・・・ど、どーなのかね?

 

おらく:お腹の、と、なにかが、すこし、おかしいの。お腹のと、なにかが、すこし、おかしいの。です。

 

私  :うーん、、、、

 

おらく:痛いとか、そんなかんじ、ではない。だけど、すこしおかしい。

 

私  :あーそー。うーん。

 

おらく:くるしいことはある。だけど、痛くはないです、ここにくると、ラクになります。です。少し調子がいいと、おかあさんに、なでてほしくて、出ていきます(ニッコリ)その時は、なでてください。ね。

 

私  :はい。はい、撫でていますよ〜。もっと撫でますよ〜。

<なでなで。>

 

おらく:おかあさん、大好き。なでてくれるの、うれしい、うれしい。もっとなでて。うれしい。・・・・・おらくばかり、だいじょぶかな。ふるむ、ふるむ。

 

私  :ふるむの心配しよートー?

 

おらく:だいじょぶかな、おらくばかり、かわいそう、ふるむ。

 

私  :おらくはふるむとしゃべるの?しゃべってる?  いつも。ふるむに何か言ってる?

 

おらく:言わない。ふるむ、いらないから、

 

私  :いらない?

 

おらく:きかないから。聞かない。おらくの言うこと、聞かない、から、ふるむ。

 

私  :ふるむは、聞かないのかー・・・(納得。)

 

おらく:聞かない。

 

私  :・・・・でも、ふるむのこと、好き?

 

おらく:・・・・・ふるむ、かわいいと思う。好きだよ、ふるむ。でも、ふるむはどうかわからない、おらくのこと、はなし聞かないから、わからない。

 

私  :(笑) 話聞かんのか、ふるむ。

 

おらく:聞かない、聞かない。

 

私  :そうなのー。

 

おらく:かわいーと思うのになー、ふるむ、はなし聞いてくんないの、ふるむ。

 

私  :(笑) そーかー。ふるむの心配までしてやったトねー、ありがとう、おらく優しいもんねーおらくはねー。

 

おらく:ハイ、やさしいです。わたしは、やさしいのです。

 

私  : (´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) 泣

 

おらく:おかあさん、なにか聞くことないの?だいじょうぶ?

 

私  :いっぱい聞きたい!

 

おらく:おはなし、してください。

================= 

アニマルコミュニケーション3へ 

 

 

 

 

 

 

 

 

アニマルコミュニケーション 1

【記録を残しておこう】

うちには、おらく(12歳♀茶トラ)と、

ふるむ(8歳♂ハチワレ)という猫がいる。

 

特にここ一年の

おらくの体調のことを中心に、

気持ちを知りたいと痛感することが

たくさんあった。

 

健康なふるむを、つい

後回しにしてしまうことが多いのも

気になっていたことだった。

 

2022年9月1日、

「アニマルコミュニケーション」という、

いわば動物への通訳をお願いして、

ふたりと話した。

 

会話は実質、2時間あまり。

 

その会話の体験の全体をできるだけ、そのままの形で

文字化していくことにする。

 

私の気持ちが落ち着いた記録でもあり、

同じようなやりきれなさを抱えている人への

おすすめでもある。

 

ここではまず

アニマルコミュニケーションのことと

それを受けるまでの経緯をもう少し詳しく書くので、

猫たちとの会話に飛ぶ場合は、

「アニマルコミュニケーション2」へ。

 

 

【さっさと頼りなされ】

動物の通訳さんのことは

何ヶ月も前に紹介してもらっていたのに、 

大事なことは自分で感じ取っているつもりだ、

と思ってみたり、

そのくせ、頼り始めたら、性格上

ずっと頼りたくなるような気もして

長いこと、そのままにしておいた。

 

実際に会話してみたら、

こんなことならもっと早くお願いして、

もっと早くラクになっておけばよかった、と思った。

 

猫たちとの会話では、

もともと感じ取れていたところもあったけれど、

予想外なところもあった。

 

おらくも、ふるむも、私の想像を上回る賢さで

状況を冷静に悟って行動していたことを、

たくさん知ることができた。

かつ、やっぱりふたりとも、とても愛らしかった。

ますます愛おしさがふくらんだ。

 

 

【アニマルコミュニケーション=通訳】

アニマルコミュニケーションの方法は、zoom で。

パソコンの画面を通して、通訳さんに

猫たちの姿を見せてから始まった。

 

通訳さんに言われたとおり、前もって

「9月1日の夜7時頃に、

 通訳さんの言葉を貸してもらうから、

 私に言いたいことを何でも伝えてね」

と、猫たちに伝えておいた。

 

ヒトと「会話する」つまり、通訳さんの言葉を借りて

直接やりとりをして話そうとしてくるか、 

テレパシーで内容だけ伝えてくるのを

通訳さんがまとめてこちらに話してくれる形になるかは、

動物によって、というか、その子、その子によって異なるらしい。

 

何も話してくれないこともあるそうだ

(コミュニケーションが成立しなかった場合には、

 その方のルールでは、料金は発生しないとのこと。

 詳しくは、こちらから)。

 

おらくもふるむも、直接、会話してくれた。

通訳さんによると、 

猫はもっと、ぼんやりしたことしか

伝えてこないこともあるのだけれど、

おらくもふるむも、けっこう明確にハッキリと

しゃべるやつらだったらしい。

 

【おらくとふるむ】 

 

おらくは、4年ほど前から

鼻水や咳、くしゃみがとてもひどくなった。

 

病院でも「猫の鼻炎は治せない」と言われ、

その時に知った漢方のお茶などをぼちぼち飲ませて、

鼻の症状は少しずつ進行していたが、

体としては問題なく、元気だった。

 

その後、慢性気管支炎に進んで、

まるまる1年前の8月、急に呼吸困難になった。

 

おらくはその後、酸素ケースをレンタルしているけれど、

始めは、ケースに入っていることはあまりなく、

元気に走り回っていることも多かった。

 

けれど、この半年以上、

ケースの中でぐったり横たわっていることが

ほとんどになっていて、

最近は特に、呼吸もひどい時が多い。

 

ふるむの方は、元気だけれど、

私はマンションの一人暮らしだし、

つい、急に苦しみだすおらくを中心にしていることが

多いので、退屈しているだろうし、

不満も多いだろうと、気がかりだった。

 

 

【そして9月1日へ】 

おらくは気温が高いと症状が急に悪化することが多いため、

6月頃からはずっと、

一日のうちの大半はエアコンをつけている。

 

ふるむは特に、人工の風がイヤなようで、

おらくと私がいる部屋からはすぐ出て行ってしまい、 

隣の暑い部屋でただ横になっている、

 

という、この夏はやりきれない日々だった。

 

8月中旬には、それまでと比べても

特にひどい発作がおらくを襲った。 

それまで重ねてきた覚悟を超えて、結局、

私は嗚咽するだけだった。

 

その日はどうにか乗り越えたものの、

よくおらくのヒーリングをお願いしている

知り合いのヒーラーの方が、

「今までとはかなり状況が違ってきているので、

 気をつけておく方がいい、

 もう、はっきり言っておくけれど

 できるだけそばにいる方がいい、

 あんたの習い事なら後でもできる」

とまで、わざわざ伝えてきてくれていた。

 

やっぱり、後悔しないよう、

私にわかる言葉に直して伝えてくださる

通訳さんのお力を借りよう、と思った。

 

 

================= 

 

アニマルコミュニケーション2」へ。

 

 

さっちゃんは、クモ嫌い。

ずっとクモがこわかった。

今もこわい。

古い家にいる、大きいやつだ。

 

種類もいろいろあるのだろうが、

そういう名称や、クモという音や、

あの画数の多い二つの漢字の字面を

見ることすらイヤなほどなので、

ここではカタカナで書くだけにしておく。

カタカナでもイヤだけど。

 

実家はとても古い建物だったので、

特にそれは頻出していて、

それらが大きくなる時期は、

毎夜、本気で恐怖だった。

 

私がそれを見た次の瞬間には

もう反射的にその空間から飛び出しているほどで、

時間的には一瞬しか居合わせないので、

後で親に「さっき出てきたのは、

これこれこういうふうな姿だったから

この前出てきたのとはまた違うやつだ(から、

まだ別の大きいのがこの辺にいるはずだ)」などと訴えても、

 

一瞬しか見てないくせに

そんなことまでわかるはずがない、と

一笑に付され続けた。

 

けれど、人間、

究極まで真剣になった「瞬間」の場面は、

永遠に匹敵する長さの中で

瞼に焼き付けてしまうものだ。

生きるために獲物を追っていた人々が

ラスコー洞窟に描いた壁画が、

高速カメラが出来て明らかになった

動物たちの脚の動きを

既に正確に写し取っていたというのも、

そりゃあ当然だ、と

私は聞く耳を持ってくれない家族の横で、

ひとり実感していた。

 

高いところにいる夢と、

おばけ系が出る夢と、

クモが出る夢が、

私の、不動の三大 ”ゾッとして

全身ミント塗ったスースー感で

夜中に目が覚める”夢シリーズだった。

 

クモに限っては、

こちらに這って来られて

飛び起きる夢シリーズもあった。

 

夢シリーズでいけば、あと2種。

トイレに行きたくなっている状態の時に見る夢は、

どこのトイレに入ろうとしても

掃除中だから他に行ってと言われたり、

あまりにお尻まる見えな困った構造ゆえに

諦めてガマンして出てきたり、

マルセル・デュシャンの「泉」よりわかりやすく

アーティスティックに

大量の柘榴とバナナが和式の便器に溢れていたりして、

結局トイレが使えない夢。

 

あと、気が休まらないままで

うとうとしてしまっている瞬間に見る夢は、

母親に怒鳴り散らかされていた

実家の場面を切り取った夢。

 

三大夢シリーズは、

ほんとうに定期的に、頻繁に見ていたけれど

ここ数年見ていないから、

多少の精神面の安定も影響してくれているのだろう、

とは思っている。

 

でも、夢に出るほど怖がり続けていたのは

そもそも現実生活の中で実際に

その姿を見続ける環境にあったからで、

それはもう、祟りのようだった。

 

実家は大正の頃からの

土壁の大きな建物で、思い出したくもないが

毎晩、早く寝てしまうばあちゃんが

さっさと電気を消してしまった後、

真っ暗な区画の先にあるトイレまで行くのが

冗談でなく本気で恐怖だった。

 

壁をバンバン叩き、ドンドンと足を踏み鳴らして

もし暗闇の中にいるのならせめて

見えないうちに逃げていってほしい、と

わざわざやたらと振動を与えながら

やっとトイレがある区画のスイッチまでたどり着いて、

電気をつけると同時に、その辺にいられても困るので

一目散に走って元いた明るいところまで戻る。

 

それから、電灯が瞬いて明るくなった

トイレのある区画にまた進みつつ

今度は視野をできるだけ狭めて、

せめてトイレのドアまでの最短コース上に

その姿が無いかどうかだけを、おそるおそる確認する。

 

トイレのドアまでたどり着いてその横にあるスイッチをつけたら

またわざと音を立てて、

中にいるかもしれない相手をびびらせてから、

少しずつドアを開け、焦点が合わないよう意識的に

周辺視野を使って、トイレ内部に

黒っぽい影が無いかどうかを確認しなければならなかった。

これが、クモの出る時期には毎晩である。

 

電気をつけたトイレ内部にそれがいた日には、

ぎょっとして、また家族がいるところまで

ダッシュで引き返し、

母について来てもらえるよう

懇願しなければならなかったが、

それは、本気で数回断られ、うとましがられる

とわかっていながら、毎回、観念して始めるしかないことだった。

 

眉間に皺を寄せられ、ため息をつかれながら、

クモは何もせんて、と繰り返され、

クモよりあんたの方が大きい、

むこうの方があんたのことをよっぽど怖がってるのに、と

そんな百も二百も承知の理屈が

一通り済むまで聞いて、

しゃーしか(めんどくさい、うるさい)と

吐き捨てられ、

それでも諦めず食い下がって、

やっと立ち上がってもらい、

トイレまで行って追い払ってもらって、

やっと、

おしっこができるのだった。

 

私は、決して大袈裟にではなく、

今の快適なマンションの部屋で

夜、行きたい時にトイレに行けるのが

毎日心から幸せで、嬉しい。

 

大学に通っていた頃に

建物が古すぎて、とうとう建て直すことになったが

建ったばかりの新しい家の中にも

親が扉を開け放していたばっかりに

特大のがすぐ入ってきてしまって、

それが動き出す日暮れよりも前に、

私は自分の部屋に引きこもっておくしかなかった。

 

やっと就職できて、一人暮らしできる

快適な普通のマンションに移れたと思ったら、

やがてすぐ、職場の建物の中に

大きいのが出るとわかった。

 

イヤな季節に、夜暗くなるまで

仕事をしてしまった日には、

大変なことになっていた。

 

帰ろうとまっ暗な階段や廊下の電気をつけた途端、

大人2人が普通にすれ違える程度の幅の

通路のど真ん中に、びろっ、といる。

そこを通らなければ出口まで行けない。

走ろうとして恐怖で足が絡んで、

バタッと倒れたこともあった。

 

進路を塞がれた感じで両者動かず、

じっとり汗をかいてどうにもできず、

また周辺視野だけで確認して

黒いものが血迷って

こちら方面に動くことがないようにだけ注意しつつ、

立ち尽くしてしまっていたこともあった。

 

あの時には、そのちょっと後に

同じ階段を降りて来た同僚が、

変なところでポツンと立ち尽くす私に呆れつつ、

一緒に歩いて出てくれた。

あのありがたさは今も思い出す。

 

現代の、べつに南国でもない

フツーの都市にあって、

この、生まれてから数十年間途切れることなく続く

クモの恐怖は、何の呪いだ、と

本気で自分の半生を呪い続けた。

 

催眠療法をわざわざ東京まで受けに行ったこともあったし、

アカシックリーディングをしてもらうことがある時には

何度も、その呪いについて尋ねていた。

 

そのたびに、いろんな理由はつけてくれるが

全て、そう言われても、という程度で、

私の中の根本的な解決にはつながらなかった。

それはそれ、これはこれ。という感じ。

 

あなたは自分の手足が長いから、

手足の長いクモがイヤなのだ、

自分を好きになればクモのことも怖くなくなる、

というリーディングもあった。

それはそれ、これはこれ。

 

もう職場では、クモの元気な時期、時間帯には

決して建物の中には居ないということを

どんな手間より、どんな条件よりも

徹底して優先しているし、

自分がいる部屋中の隙間を埋めるやら

クモ避けアロマスプレーふるやら

オイル焚くやら

無駄だと笑われる努力もし続けているので、

まぁ最近は大きいのに出くわしてはいないけれど、

あれが嫌いだという感覚は、

もうそれが私なのだ、と言えるほどに

自分の性質の一部として

ずっと持っているままだった。

 

 

そしてつい最近。

人生をいろいろと生きやすく改善していくための

意識、エネルギーの整理というか、ワークをしたりして

自分の内側を整える時間を過ごしていた時・・・。

 

自分のエゴ、

エゴとは肉体に属するものであるので、

生き延びようとするエゴとは

切っても切り離せない「恐れ」について、

考えてみる機会があった。

 

エゴや生存にも通じる第1チャクラに

つながるアロマを嗅ぎながら、

「怖いと感じたことのある瞬間のこと」を思い浮かべる。

私にとってはやはり、

数十年間積み重ねてきた

クモと出くわす瞬間の数々。

 

頻繁に体験していた、恐怖のあの瞬間。

その時の身体感覚。

 

心臓が、ギュンッ!と

鉄の両手で握り潰されるように締め付けられる。

必ず同時に、情けない小さい声が漏れている。

全身が冷え、同時に汗もかいている。

小さい呼吸。

容易には助けてもらえない絶望感。

自分を罵るとわかっている相手にすら

全面的に平伏してまで懇願せざるを得ない状況。

 

それは、絶望的な孤独感だった。

 

もし私が、ねーねーついてきてよ、と

日課のように毎晩ねだっては

優しくトイレにつきあってくれるような

甘えて頼れる家族の誰かがいたら、どうだったか。

 

きゃー、もーまた出たよー、

あららー、また出てきとるねー、ハイハイ

 

と、私が怖がることが、

あそこまで疎ましがられず、

父からも母からも弟からも

当てつけのようなため息をつかれて

居場所をなくすこともなく、

あーもーしょーがないねーと笑って

済ませてもらえていたら、どうだったか。

 

後々思い出した時にはむしろ

家族に甘えていられた場面として

懐かしめるような時間だったとしたならば。

 

もしそんな「もしも」の方を通ってきていたとしたなら、

私のクモ嫌いに、

あそこまでの身体感覚は伴っていなかったのではないか。

あの身体感覚は、絶望的孤独感だ。

 

そうだったのだ。

私は、あのムシの存在自体に

あそこまで怯えていたのでは多分ない。

 

私に呪いとして付きまとっていたのは、

クモではなく、

孤独感だった。

 

中学生にはまだなっていなかった頃だったか、

ある夜、嫌がられるとわかっていつつ

いつものように母に、

「またお便所にクモがおるけん、ついてきて」

とお願いした時、

その時は、座っていた母の左側から、

目を上げないままで言ったのだったが、

母も顔を上げないままで

もう、しゃーしか、ひとりで行って来なさい、と

いつものセリフを繰り返しつつ、

「あんた、小さい時の方が怖がり方が少なかったとに」

と言ったのを覚えている。

実際、その自覚もあった。

 

私はその頃からもう

絶望的孤独感を

あの形状の生き物に上塗りし、

ひとりで恐怖を肥大化させていたのだ。

 

絶望的孤独感ゆえの嫌悪感を、

その姿ゆえの嫌悪感とすり替えてしまい、

すり替えたままに

その絶望的孤独感の形を忌み嫌い、

追い払うこともできないほどに

怯えて拒絶し、

呪い続けていたのだった。

 

はっきり気づいて、

これまで費やした時間すべてに

涙した。

 

 

目を閉じて、

あの土壁の家ごと、すべてを解体しよう。

 

解体したハシからすべて、

私の放つ金色の光の下に晒そう。

 

台風が屋根瓦を捲って舞いあげるように、

父も母も弟もばあちゃんたちも、

ガラス窓も湿った縁の下の柱も土壁も暗く長い廊下も、

戸棚も布団も下駄箱も錆びた自転車も

お便所もクモもおひな様も、

日記もアルバムも絶望も諦めも。

影ができないほどの光を当てて

照らしつくして、解体してしまえ。

 

それらはすべて

キラキラと、パラパラと

互いから剥がれ合い、

あっけなく

ピンクパールのカケラとなって舞い上がり

それぞれがあるべき宇宙に還る。

還す。

還そう。

 

静電気で吸い付けられた毛髪のように

互いに不愉快に結びついた因果を

今、私がほどいて溶かすと決めた。

 

決めたので、もう溶けた。

ほどけた。

還った。

 

幼い私は、私の元へ。

おいで。おかえり。

クモがイヤだと言っただけの

幼い私は、愛らしい。

誰の邪魔でもない。

ただ愛らしい。

 

 

 

 

 

 

 

柱の傷。

もう使わなくなっているノート類を

捨てようと思って、

手に取ったものの一つが

以前あれこれと思い悩むアタマの

整理のために使っていたものだった。

 

ずいぶん今と違うことが、メモってある。

あんなにど真ん中にいたぐるぐる思考が、

今は昔となった。

 

その、3年くらい前の私は、自分をとりまく

不安、ネガティブな感情というのを

取り払うべく、

まずどうにか具体的に捉えようとして

過去・現在・未来に分けて

何やら書き込んでいる。

 

未来についての不安;老、病、死

現在についての不安:社会的な目

過去についての不安:ヒトが抱いているかもしれない自分への悪印象と自己嫌悪。

 

ちっちぇえなぁ、我ながら。

人間だなぁ。

人間だもの。相田サンファルみつを。

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未来についての不安は、

時間と切り離せないところも多。

現在と過去については、

他人軸、自己否定の要素の絡み合い。

である、と。で、

 

自己否定は、

自分の意識でなんとかコントロール可能、

時間と他人は、コントロール不可、

とも書いている。

 

自己否定も、

そう簡単にコントロールできるなら

苦労は無いわけで。

 

ほぼ、コントロール不可能な

不安たちの中で、私は

溺れていたのだった。

まぁ、記憶の通りではある。

 

今の私には、無くなったなぁ、

こういう感覚は。

 

そんな感覚のまま、もし

このコロナ騒動時代に突入していたら、

私も、多くのばかばかしい

上っ面情報に

脅されたいだけ脅されて、

多くの迷える羊たちの群れの中で

人一倍怯えきっていたのかもしれない。

 

ゾッとする。

 

このノートは、

背丈を測って残った

柱の傷みたいなもんだなぁ。

 

「何をやっても思うようにならない時

上にのびられない時に

根は育つ」

と、みつをは言うから、

まぁ「背丈」ならぬ、「根丈」を

測ったようなもんかな。

 

根を張っとるな、おれ。

その時はただ、精一杯

そのように立っていただけだったけれど。

 

人間、死ぬまで生きるものだ。

それだけだ。

魂が決めてきたことをやってしまったら、帰る。

その時の肉体の状況を、死因と呼ぶのみ。by サンファル。

 

必要なことをするための環境は、自ずと整う。

必要なお金なら、入ってくる。

 

他人は他人。自分は自分。

それのみ。

 

他者たちの価値観の世界から

弾き出されないよう、他者に合わせるか、

自分の心地よさを優先するか。

それだけだ。

その選択に慣れてしまって

完全に身軽になりきるまでは、

つらい判断であるけれども。

私も、道半ばにも至っちゃいないけれども。

 

親、兄弟姉妹、配偶者、

すべて、自分ではない。他者。

 

他者の反応は、他者の範囲。

自分にコントロールできるのは、自分の意識のみ。

自分の反応すらも、観察対象。

 

そんだけのことでおます。

 

涙は、出るさ。まだ。

表面的な糸が切れる瞬間には。

ほっといたら死ぬる肉体を持ってるがゆえに

他者の中で揉まれて安心を得ながら

生きてきたのだもの。

でもそれだけだ。

 

 

私は何をしに来たのだろうかね。

こういう姿を見せるために来たのだろう、とよく思う。

まだ糸を切れずに

良い子、良きオトナでいようとする人たちに対して。

 

涙は出るのだよ。

ひとりで寂しいか、

集団の中で寂しいか、

の違いだ。

 

私は前者を選ぶ。

スッキリしとるもんね、前者の方が。

そして前者には、希望もある。

 

いんだよ、

いつまで綺麗ゴト言うとるのか、

と言われても。

良きオトナは、背も根も伸びまい。

 

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このひと、特に最近よく、こういう感じで

何も無い上の方の一点を見つめている。

誰か来てくれてるのだろうな。

ありがとうございます。

 

 

落陽楼。砂上楼。

落陽楼と名づけている

自宅マンションは

「私と猫と時々オトコ」で生きていく

と宣言して購入し、

その後、言葉が現実化、

猫も拾い、

出会った同居人と一緒に

10年間暮らしていた。

 

ここの眺めは好きだ。

西の空が雲を照らし、

落陽が美しく差し込む。

 

「時々オトコ」と宣言した言葉が

正確に現実化したためか、

オトコだけお別れすることとなった。

 

お別れすると決めたなら、

さっさと出てってほしんだけども、

相手はなにせ金が無いからか

一向に出て行こうとしない。

この、行動が遅いというのが、

私はいちばん苦手なとこだ。

 

これも人生修行。

そう思って、

まったく進まない引っ越し荷物が

広げられたまま

停滞したうちの中、

最低限の行動範囲で

私は生活している。

 

 

ひさしぶりに、

今朝の夢の中にASKAが出てきた。

 

この人は、私が数年前まで

心の師と仰いでいた人なのだけど、

 

復帰後の始めのステージが

あまりにも悲惨で、

 

自分のアーティストスタイルとして

謝罪の記者会見はしない、

今後の活動、作品の出来で判断してほしい

と、自分でハードルを高くしておいた

にもかかわらず、

 

あの一曲目の一声目からの酷さは

あまりに客を馬鹿にした状況だとしか感じられず、

 

それまでの36年間だったか

何年だったかもう忘れたが、

クソバカ報道の頃にも

全身全霊で彼をかばい続けたけれど、

 

もはやこれまで、と

気持ち的には

三行半を叩きつけるようにして

会場の福岡サンパレス

後にしたのだった。

 

以後、私は

「今、僕は音楽に試されているのでしょう」

と語っていたCHAGEのステージの

素晴らしさには

深く深く魅了されたけれども、

CHAGE & ASKA というもんには

別れを告げた。

非常に残念であった。

 

私はよく、どうにもならない

区切りに出会う時、

「残念だ」

と感じる。

 

感情的にではなく、

他に施しようが無く、

静かに、ばっさりと切り捨てる響きだ。

 

今、自分で選んだお別れに際して、

久しぶりに彼らの歌が

頭の中に流れている。

 

今まで、やりきれない事が起きるたび、

私はいつも彼らのところに

泣いて帰っていたようなものだった。

 

あの人を知る前から、

私はこんなに支えてくれる歌を知っていた。

 

そう思うと、いつも

うかれ騒いだだけの

腫れ上がった時間が小さくなって、

まるで太陽からまっすぐ降りた

光とつながるかのように、

本来の自分の心と信念を

確認できるのだった。

 

つらい時にいつもやっていたことだったから

もはや身に染み付いて

癖になっていたようだ。

今度もまた、

彼らのところに戻ろうとしたのだろう、私の心は。

 

けれど、彼らはもう私の中では

リアルタイムではない。

まだ愛している人たちも

いっぱいいるのだろうけれども。

 

支えてもらう歌の主も居ないままに

自分の中にまたお別れが来て、

また一人だけで立とうとするなんて、

思えばこれは、
まるで初めての経験なのだった。

 

そう意識するより以前に、

もう心の中で

今度のお別れを決めた時から

結局、彼らの、いわゆる懐メロのようなもんが

流れ続けていたことにも気がついた。

 

別れる時のどうしようもない切なさも

私はやっぱり

彼らの歌の中で既に経験していたのだと

改めて思い起こす。

 

そんな原体験は、

人生経験を重ねた程度の時間や

ちょっとやそっとの感情では、

消せないものなのだ。

 

巡り会ったことに感謝したりもした

綺麗事はすべて捨てて

残った理屈だけでいけば、

商業的な流通に乗せて

私の耳に届いただけの歌だ。

 

その彼らの歌の中にあった真実は、

何パーセントぐらいなんだろうか。

 

真実があったことは、きっと事実だ。

同じ周波数の部分どうしが

共鳴したのだから。

 

その後、何が起きていようと、

商業的流通がいかに遮断されようと、

その後、気持ちが揺れ、離れて行こうと、

純粋な何かを受けとった

純粋な記憶は

永遠に純粋なままに。

 

 

夢の中に時々出てくるASKAは、

私からいつも説教されている。

 

私はよく、

あんたがどれだけ理屈を言おうと、

あの時の

あのステージに向けた意識はサイテーだった、

と訴える。

 

あんたは許されると思ってたんだろうが、

そういうとこがあんたのイカンところだ、

と正面から

こんこんと説く。

 

彼はいつも、

黙って聞いて、最後に

俺もそう思う

と言う。

 

今朝の夢の中では

スーツを着てメガネをかけていて

他の人かと思って見ていたら

あやつだったとわかって、

なんだよ、じゃあ、

気持ち的に準備はしてなかったけど

説教するしかないな、と

思ってるところで目が覚めた。

思いは伝えられないままだった。

 

あの時もはや3曲目の段階で

もう聴いていられず、

それまでの30余年を振り返るための時間として

4曲目を過ごし、

5局目のイントロで席を立ち、

チケットの半券を

ロビーの床にひねり捨てて

出て行った福岡サンパレスも、

 

信頼関係の回復を望み続けて果たせず

断つことを選んだ今のうちの中も、

 

信じ続けることの

虚しさに満ちている。

20211123233827

写真:過去、厳選、肯定、捨て。

今は、同居解消に向けて、

これまでの10年間を

整理しているところ。

 

写真なんかは、

まず思いつく「捨て」対象だ。

 

ある時期に画像ファイルから

わざわざ選んで

プリントしてみたものの、

紙袋に入れてそのまま・・・

になっていた写真が

札束のように

けっこうな枚数あった。

 

大きな断捨離をするにあたり、

写真=思い出=捨てろ!

という、定番の

お別れ方程式によって

あ〜棚がスッキリするわぃ、

と、

部屋中のゴミ回収態勢で

左手に構えていた

45リットルのゴミ袋に

紙袋ごとつかんで、

捨てかけた。

 

けど。

 

いつまで繰り返すんだろう。

 

と思った。

私は、こういうことを。

何かあるたびに。

 

前に進むために

切り捨ててゆく必要もあるけれど、

そして、実際に物体を

ゴミ箱にバン!と投げ入れる行為で

きっと、脳にも

はい、過去、捨てました!

と言い聞かせる

利点もあるとは思うけれど、

いったい、過去は、どこまで

えぐり取れば済むのだろうか。

 

ガンの再発を恐れるかのように

これからの自分のために

やたらと用心しながら

境界線を極めようとするほど

ナイフは自分の内側まで削り取る。

 

それで、ほんの少し

考え直した。

「全捨て」はやめてみよう。

 

時を楽しんだ自分の姿だけは

肯定する。

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厳選もせず写真すべてを

バッサリ捨ててしまったら、

この年月、ただ

失敗を繰り返しただけだったような

気分だけ

残ってしまう。

 

楽しませていただいた時間を

ありがたく眺めればよい。

 

積み重ねた時間の中で

感謝できる場面を

意識の前面に並べて

捉え直すことができるツールだ、

写真とは。

 

 

最近、2日連続で虹を見た。

1日目は、東の空に

きれいに虹の橋が二重にかかっていて

感激して写真に撮って、

大きくて入りきれないので

スマホを動かしながら動画でも撮って、

楽しんだ。

 

翌日の虹は、

短くて太い足元だけが

仕事中に、というか、

授業をやっている最中に、

教室の後ろの窓から見えて

「あ〜!みんな、後ろ見て!」

としばし全員で見入ったが、

その後まじめに

授業に戻ってしまって、

どうせなら写真も撮ればよかった、と

後悔した。

 

でもその分、

あの七色に透けた街の

美しい記憶は

1日目の完全な二重橋よりも

鮮明に残っている。

 

そんなもんだ。

写真に撮ると、たぶん

その時点で既に

自分から

やや切り離されている。

 

きっとそうだ。

捨てるべき写真というのは、

剥がれ落ちる寸前だった皮膚

みたいなものだ。

 

剥がれ落ちるのを助けてやる程度の行為だ、

「写真を捨てる」とは。

楽しんで血となり肉となった部分を

むしろ鮮やかに残すために。

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